継続する習慣をつけたいなら、まずレベルを下げよう。
こんちは、こぺぱです。
継続する習慣。ものすごく大事ですよね。
人間は続かない生き物です。今日こそ、明日こそと意気込んだ日に限ってできません。
数年前にこんな記事を書きました。
僕の場合は、ゲームブログでハッキリと「1日1記事更新します」と宣言しました。
強気で宣言しといて達成できませんでしたとか、
こんなに恥ずかしいことはないので、「やるしかない!」という気になって現在も継続中です。
結果はお分かりの通り、続いていません。継続する魔法を書いといて、出来ませんでした。お恥ずかしい。
でも、言っていることは間違っていません。「宣言する」という行為は自分を追い込みます。
納期までに納品しなければならないものがあると、その期限まで必死で自分を追い込みますよね。追い込まれるのものすごくスピードアップするのは事実です。
有名な話ですが、かの有名なサッカー選手の本田圭佑氏も、学生の頃の「将来の夢」で具体的な将来像を、言い切りの形で書きました。
言い切りの形っていうのは「僕は〇〇になりたい」じゃなくて「僕は○○になる」というような言い方ですね。
実際に彼はプロサッカー選手になり、見事に夢を実現しました。
「僕はこうなりたいんですよねぇ~、だからついてきてください。」というより、
「僕はこうなります。だからついてきてください。」
って言ったほうが人はついてきます。ただ、宣言した分、責任が伴います。
その責任こそが、実現する糧となるんですが。
僕の場合は、「1日1記事」と宣言したものの誰も聞いていないし、責任がなかったんですね。それが悪かった。
「出来ないのにできるというのは無責任」と感じる人は、出来なかった時のリスクを恐れているからですよね。
恐れて当然だし、真っ当な理由なんですが、「成長できるかできないか」でいうと、リスクを恐れていたら確実に成長できないわけです。
赤ちゃんはだいたい、生後9カ月で「つかまり立ち」ができるようになるといわれています。
でも、赤ちゃんが「いや待てよ、立って転んで足の骨折れたらどうするよ・・」なんて思ってたら、いつまでたっても四つん這いのままでしょう。
赤ちゃんですから、親の真似をします。つまり、親が立って歩いているのをみて学習します。「自分にもきっとできる!」って。
「立って転んで足の骨が折れるかもしれない」というリスクは恐怖を招きます。
「だから、やめておこう」というのは、立派なケガの予防です。
自分の命を守るために必要な危機回避能力です。
ただ、ある程度リスクを覚悟して進まないと、成長はできないということが分かったでしょうか。
大抵のリスクは死を伴うような大きなものではないので判断するのが楽かもしれませんが、それでも「嫌われるかも」「怒られるかも」といった他人からの評価を気にしてしまうのが人間です。
クラブの先生にあなたが
「お前、次の試合で活躍できそうか?」と言われたとします。
これは大きなチャンスと同時に、大きなリスクを伴います。
勿論、リスクを考えるなら「いや、無理です。」といったほうが安全です。
自分の実力も、戦力になるかどうかわからないあなたを、嘘偽って「はい、できます」というのは無責任かもしれません。
だって、仮に試合に出て無残にも足を引っ張ってしまった場合の責任は、取れません。
ただ、戦力になるかどうかわからないあなたが「はい、できます」といったとたん、それは大きな成長のチャンスに変わります。
あなたは、試合までの期間、これ以上やったことないというほど努力して、いつもは家に帰って寝るだけだった習慣を、「少し走ってから」「筋トレしてから」という新しい習慣に変わるでしょう。
それは、焦りや責任から生じる成長です。
もし活躍できたとしたら、周りからも認められ、何より自分という存在が大きな自信になります。
チャンスはリスクです。
話を戻しますが、「宣言」は責任を伴います。その責任は人を大きく成長させるチャンスになります。
継続するというのは非常に難しい。
「何のために?」という目的、目標がはっきりしていないと、必ずリスクの少ないほう(つまり今のまま)に逃げてしまいます。
継続するには、宣言が必要だといいましたが、他にも方法があります。
それは、「小さなことから目標を達成して目的にたどり着く」ということです。」
「ランニング」を例にして出してみます。
仕事帰り、学校帰り、疲れはあるけども、ランニングしたい・・
ここで、「ランニングをする意味」を自分なりに決めます。
「痩せるため、体力をつけるため、引き締めるため、精神力を高めるため」など、人によって様々です。
これが決まれば、次にランニングという行為は、どういった過程で達成されるものかを考えます。
僕の場合は、
「足を洗う」
「着替える」
「イヤホンをつける」
「ランニングシューズを履く」
「外に出る」
「走る」
というような過程があって、「ランニング」という行為が成り立っています。
この過程は、いわゆる、あなたの目的を阻害する壁です。
「足をあらっちゃうのかぁ?そのまま風呂に入って寝ろよぉ」
「着替えちゃうのか?パジャマでいいんじゃね?」
「外寒いぞ、風邪ひいたら意味ねぇぞ」
という、いくつもの誘惑に勝たなければなりません。
習慣化されるというのは、これらの誘惑が逆になることを指します。
「お前!足洗ってないじゃないか!はよ洗えよ!」
「おい何パジャマ来てんだよ、それで走れるわけねぇだろ!」
「寒いとか弱音吐いてんじゃねぇ!!」
というように、「ランニングしないと落ち着かない」というような、
習慣化する以前の行動をすると、逆に違和感を感じてしまうようになるんです。
先ほどのいくつもの「壁」を乗り越えるためには、「ランニング」という行為を目標にするのではなく、先ほどの「壁」そのものを目標にするんです。
具体的には、
「帰ってからすぐに足を洗う」
という行為を目標に設定します。
ランニングは最終目的として、その過程を一つずつ目標にしていきます。
まずは、この「足を洗う」「着替える」といった目標を習慣化していくことにフォーカスしていくんです。
最初の一週間は、「足を洗う」ことが出来たらOKにしよう。
2週目は、「着替える」ことをが出来たらOKにしよう。
というようにしていきます。
もちろん、「あ、今日はなんだか走りたい気分だ。」と思ったら、走っても全然かまいません。
「ランニングで〇〇周走る」とか、「何分走る」とかは、もっともっと後の話なんです。それなのに、みんなせっかちなもんだから、最初から
「今日から毎日ランニング!」
と張り切って、しんどさのあまりに途切れてしまいます。
出来る人はできます。ただ、90%の人は無理です。続きません。
だから、プロセスを一つ一つ分解していって、それぞれを目標として設定し、土台を下げてやることから始めます。
「ランニングシューズを履く」
「外に出る」
「ランニングする」
をもっともっと分解して、
「ランニングシューズを履く」
「靴ひもを結ぶ」
「家の扉を開ける」
「外に出る」
「10歩あるく」
「100歩あるく」
「ランニングする」
といった具合でも大丈夫です。
「ランニングシューズを履く」というのがその日の目標であっても、「せっかく履いたし、走りにいこ」となったりもします。
大事なのは、「続けること」なんです。
だから、極力ハードルを下げて、続ける習慣、達成する習慣をつけるんです。
学校や仕事のように、「嫌でも毎日行かなければならない」のと違い、やるかやらないかは自分に委ねられています。
だから、妥協しやすく、やめやすいんです。それを解決するのが、この「プロセス達成式」なんです。(そんな名前ないけど)
ただ、どんだけプロセスを分解してレベルを下げたとしても、それすら続かなければ意味がありません。そこは自分の力次第です。
どうしてもというなら、「目標達成しなかったらぶん殴ってくれる人」を雇うとか、他力本願ではありますが、そういう手もあります。
習慣化できない、続かない…
そんな人は、ぜひこのやり方を試してみてくださいね!